

早春の山里を歩くと、 雪解けの地面から顔を出す茶色いつぼみ。 それが 「ふきのとう」 です。 ふき(蕗)の花蕾(つぼみ)であるふきのとうは、日本人にとって春の訪れを告げる山菜の代表格として 長く親しまれてきました。
そんなふきのとうを使った伝統的な調味料 「ふき味噌」 のストーリーです。
「ふきのとう」と「ふき味噌」

ふき味噌の主役である 「ふきのとう」 は、主に3月から4月にかけて収穫される短い旬の味覚であり、独特の香りと苦味が特徴です。
ふきは栄養価も高く、カリウムやカルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。 また、 ビタミンB 群・Eも含み、フキノール酸と呼ばれる抗菌作用があるとされる独自成分も持っていることで、昔から保存食として重宝されたふき味噌は、 現代では手軽に郷土の味を楽しめる調味料として再評価されています。
そんなふきを使ったふき味噌は、若いふきの茎を刻み、 味噌と合わせて煮詰めて作られる日本の伝統的 な保存食のひとつです。
日下部味噌醬油醸造のふき味噌

岐阜県高山市は、飛騨地方の北アルプスに囲まれ、標高が高く寒暖差の大きい気候と清らかな水源に恵まれた土地柄です。 この環境は発酵 食品づくりに理想的とされ、古くから醤油や味噌など発酵食品の産地として知られてきました。
そんな飛騨高山で明治時代から続く老舗の醸造元として地元の人々に長年愛されてきた日下部味噌醬油醸造の「ふき味噌」は、 厳選された新鮮な「ふき」を使用し、 自社で丁寧に仕込んだ飛騨高山の味噌と合わせることで生まれる絶妙な風味バランスにあります。
伝統的な製法を守りながらも、 現代の食生活に合わ せた食べやすさを追求し苦みを抑えな がらもふき本来の香りと風味は残した絶妙なバランスを実現。
ご飯のお供として食べるだけでなく、様々な料理の隠し味として使うことで、料理に深みと風味を加える調味料と しても優れています。
初めは少量から試してみるだけでも、旬の食材を大切にしてきた日本の食文化の一端に触れるきっかけになるかもしれません。
「ふきの苦みが苦手」 「山菜の風味に抵抗がある」 という方でも美味しく楽しめるので是非お試しいただきたい一品です。
おすすめの1 温かいご飯のお供に

シンプルに白いご飯に添えるだけで、素朴ながらも深い味わいを楽しめます。 朝食やお茶漬けにも最適です。
おすすめ2 厚揚げにのせて

厚揚げの上にふき味噌をのせると、 もっちりした厚揚げとふき味噌の風味が絶妙にマッチします。
お酒のおつまみにもぴったりです。
おすすめ3 ふき味噌バターチーズトースト

食パンにバターを塗り、ふき味噌を薄く広げ、とろけるチーズをのせてトースターで焼きます。 和と洋の絶妙な組み合わせが楽しめます。
日下部味噌醬油醸造のふき味噌は、日本の春の味覚 「ふきのとう」 の風味を手軽に楽しめる逸品です。伝統的な味わいを大切にしながらも、 現代の食生活に合わせた食べやすさを追求した一品を、ぜひ 「味 のいどばた」 でお試しください。